こんにちは!わっちょです!
今回は訪問看護でも活かせる、「人は話し方が9割」という書籍を紹介します。
この本、ここ何年か本屋さんに行くと、目立つところにたくさん置いてあり、「人気なんだなぁ。」と思いつつスルーしていました笑
しかし、最近ビジネス書をよく読むようになり、「ちょっと読んでみるか。」と気軽に購入し読んでみたのです。
為になる!
さすが売れているだけあって、すごく良書でした!
私わっちょは、元々かなりコミュニケーションが苦手でした。
学生時代や看護師になってからも、患者さんや同僚の先輩看護師とのコミュニケーションが上手くいかない場面が多々ありました。
ですが現在、訪問看護師になってからは、必然的にコミュニケーションをとる場面が多いため、知らず知らずのうちにコミュニケーションに苦手意識が無くなっていることに気がつきました。
ですが、なぜコミュニケーションが上達したのか、自分でもよくわからなかったのです。
今回この本を読むことで、
- 話し方の心構え
- 上手くいく話し方
- 相手の関わり方
これらがわかります。
読むと、「確かにこういう風に話せるようになってたかも。」と感じさせられ、「こんな方法もあるのか!」と新たに学ばせてもらえた内容も多くありました。
もっと早くからこの本に出会いたかった、、、。
コミュニケーションが苦手だと感じている方へ、
この本を読んで、コミュニケーションを苦手から得意へ変えていこう!
「人は話し方が9割」が訪問看護に活かせる9つの点
では実際に、この本がどのように訪問看護に活かすことができるのかを見ていきましょう。
- 話し方の心構え
- 上手く行く話し方
- 相手との関わり方
「人は話し方が9割」が訪問看護に活かせる9つの点を、僕なりにこの3つにまとめてみました。
話し方の心構え
p44〜話し方は「聞き方が9割」
あれ?話し方なのに、聞き方?と思った方もおられるかもしれません。
なぜ聞き方が重要なのかというと、上手く話す為には、まずは相手のことをよく知ることが大切だからです。
看護師側からの話しだけをしていても、相手には響きません。
なぜなら、自分のこともよくわかっていない人に色々とアドバイスなどをされても、信頼性がなく個別性に沿えていないからです。
作者は本の中で、
「人は誰もが自分のことが一番大切であること。そして自分に一番興味がある。」
「本来誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことをわかってほしいと願っている。」
「人は自分をわかってくれる人を好きになる。」
「人は話し方が9割」|永松茂久
これらをコミュニケーションの三大原則として挙げています。
相手の話を良く聞き、相手のことを知ることで、相手が求めていることがわかる。
そのことが、お互いの信頼関係を築く上で大切となります。
p84〜うまく話そうとするから話せなくなるのだ。
これは本当にそうですよね。
僕も同僚や先輩など、スラスラと聞きやすい言葉で話している人を見ていると、
「すごいな。自分もこんな風に話したいな。」
と思うことが多いです。
ですが、上手く話そうと思えば思うほどに自分自身が固くなり力んでしまい、上手く話せなくなってしまうのです。
ここで書かれていることは、「必ずしも上手に話せなくてもいいんだよ。」ということです。
スラスラと言葉が出てこなくても、一生懸命に自分の言葉で思いを込めて話すことで、それが相手に響いていくのです。
僕もこれに気づいてからは、上手く話そうと考えるのではなく、自分の思いをありのまま伝えるという心構えで話すようにしています。
上手くいく話し方
p64〜相手に9割しゃべらせる「拡張話法」
上手くいく話し方の一つとして、「拡張話法」というものが書かれています。
感嘆→反復→共感→賞賛→質問の順番で話を広げていくのです。
看護師のコミュニケーション技術にも「NURSE」というものがあり、重なる部分もありますね。
・「NURSE」については医学書院さんのWEBマガジンを参考にしてください。
要は話をしっかりと聞いているということを、「拡張話法」の手順に沿って行動で示すのです。
行動で示すことで、相手も気分が良くなり、関係性も良くなっていくでしょう。
そして作者は、この「拡張話法」を使う上で、自分なりのキーワードをリスト化しています。
私わっちょの場合だと、
- 感嘆・・・へー!そうなんですか!
- 反復・・・〇〇なんですね。
- 共感・・・本当にそうだと思います。
- 賞賛・・・すごいですね!!
- 質問・・・もう少し詳しく聞いても良いですか?
これらのキーワードはよく使います。
みなさんも、知らず知らずに使っている言葉があると思いますので、思い返してリスト化してみると、意識しながら使うことができますよ。
p118〜相手との共通点は「食べ物」「出身地」「ペット」で探そう。
話題に困ったら、この三つについて話してみると良いようです。
その理由は、明るい話題で話が広げやすいからですね。
実際に自宅へ伺う訪問看護では、ペットがいるとすぐに話題にできそうです。
僕がよく使うのは、「家族」に関する話題です。
なぜかというと、大体の自宅には家族の写真が置いてあるからです。
特に、80〜90代の利用者さんは、僕と同年代ぐらいのお孫様がおられることが多いので、その共通点を利用すると話しが広がりやすいです。
p133〜一生使える自己紹介の作り方
自己紹介が苦手な方って多いですよね。
何をどこまで言っていいのかわからないということもあると思います。
この本では、作者は、自己紹介の作り方を3ステップで解説してくれています。
その中でも大事なのは、経歴だけをダラダラと話すのではなく、自分の思いを込めることだと書かれています。
参考にしてみてください。
p174〜嫌われる話し方、その共通点
作者は、大項目の一つに、「人に嫌われないような話し方」とはどんなものかを解説されています。
その中でも、僕が特に刺さった内容があります。
それは、逆に人に嫌われる話し方の特徴として、「4Dワード」を連発する人というものです。
「でも」「だって」「どうせ」「ダメ」
の4つです。
確かにこれらは、ネガティブで相手の事を否定する会話になってしまいますね。
この「4Dワード」ばかりを使う人からは、周りも離れていってしまうかもしれませんね。
一旦は相手の話を受け止めて共感し、その後に提案という形で会話を進める方が、相手も嫌な気持ちになりにくいと思います。
相手との関わり方
p104〜名刺を受け取ったら、すぐにしまってはいけない
訪問看護では、病院とは違い他職種や他事業所とのやりとりも頻繁に行います。
そのため、会議を行う時や利用者さんの自宅で他職種の方とお会いした時は名刺交換を行います。
名前を覚えることが苦手な方っていませんか?
僕もかなり苦手な方で、名前と顔が一致しないんですよね。
対策として、すぐに名刺をしまわずに、その場で名前をインプットすることとされています。
方法としては、
「名前を知ったら、すぐに名前で相手を呼び始めること。」
「できる限り相手の名前から会話を始めること。」
「人は話し方が9割」|永松茂久
の2点が挙げられています。
名前をすぐに覚えてもらい、頻繁に呼んでもらうと、悪い気はしませんよね。
作者は、「名前を覚える人は好かれる」と書いています。
その通りですよね。
僕もこれを知ってからは、ちょっと恥ずかしいなと思いつつ、すぐに名前を呼ぶようにしています。
p150〜話上手な人は、余計なひと言を言わない。
余計な一言を発する人は嫌われるということは、みんなわかっていることでしょう。
しかし、なぜか言ってしまったりしますよね。
最後に相手を否定するような発言ですね。
前に述べた「4Dワード」にも重なるところがあります。
作者は言います。
「自分が嫌いだとしても、相手の感情に寄り添う言葉を発するのです。」
「人は話し方が9割」|永松茂久
相手の気持ちに寄り添い、もし自分が相手の立場だったとしたら、この一言を発されたらどう感じるだろうと考えてみましょう。
p192〜人を叱る時は、相手への「敬意」を忘れずに
看護師であれば、あらゆる場面で対象者に指導することが多いです。
- 内服薬が飲めていない。
- 甘いものや塩辛いものを食べ過ぎている。
- 喫煙量が減らない。
これらのように、疾患を持っているのにも関わらず、生活を整えられなかったり行動を変えられない利用者は多いです。
看護師として指導する場面は多いと思いますが、何度伝えても変わらないとき、
「なぜできないのですか。」
「これはダメと言っているでしょう。」
「こうしてくださいよ。」
と感情的になってしまうことがありますよね。
そういった場合にも相手への敬意は必要です。
利用者本人が、なぜ生活を整えたり、行動を変えることが必要なのかを考えられるような関わり方をしましょう。
相手に寄り添い、相手ができていることは認めた上で、「敬意」を持って指導することが大切ですね。
まとめ
今回は著書「人は話し方が9割」について、訪問看護に活かせる内容について解説しました。
- 話し方の心構え
- 上手くいく話し方
- 相手との関わり方
わっちょがこの3項目に分類しています。
僕がこの本を読んで、最も大切だと感じた事は、
相手を知り、相手のことを理解し、相手に寄り添い、相手の立場に立って話すこと
であるということです。
どんな状況でも上手くいかないなと感じた時は、一度、「相手はどうだろう?」と考えてみると良いでしょう。
この本には他にも、「苦手な人には自分から話しかけない」、や、「嫌いな上司にあだ名をつける」など、面白くて為になる内容もあります。
ぜひ一度読んでみてくださいね。
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